『レスキュー総合コース』講習内容

レスキュー総合コースは日本アルパインガイド協会の定める『山岳レスキュー技術認定』を取得する方向けの講習となっております。
主に岩場や岩稜でのロープレスキュー技術をメインに搬送技術、怪我の手当等を含む技術を総合的に学びます。また、その過程でクライマーにも有用なロープスキルも身に付くでしょう。
山岳レスキュー技術認定は初級、中級、上級のレベルがあり、それぞれの以下のレスキュー範囲を想定しています。
初級 | 一般登山での安全管理、及び1~2級程度までの岩稜、岩壁からの基礎的なレスキュー技術 |
中級 | 中級レスキュー技術資格、登山、クライミングでのセキュリティ全般と3~4級程度の岩場でのレスキュー技術を習得している(マウンテンガイドレベル) |
上級 | キュリティ技術と理論習得、如何なる状況からでも可能なレスキュー技術、アルパインガイドレベルとなります |
では具体的にどのような技術が学べるのかご案内します。
初級 |
・レスキューに必要なロープの結び方、使い方 ・支点構築の技術 ・懸垂下降技術(二人降りやカウンターラッペル等の特殊の懸垂下降) ・ロープの仮り固定技術 ・引き上げ技術(1/3、1/5) ・固定ロープの張り方 ・懸垂下降トラブルの救助(別ロープによる上からの救助) ・自己脱出技術 ・怪我人の応急処置、ザック、ネット担架の作成技術、これらを用いての搬送技術 |
中級 | 初級の技術を使ったより応用力が求められるレスキューとなります。 ・懸垂中にロープコブを通過する ・テンションの掛替 ・垂壁での自己脱出 ・垂壁での降し技術(カウンターラッペル、補助者のロープ操作によるもの) ・懸垂下降中のトラブルからの救出技術(懸垂中のロープを用いて上から救助する) ・小ハングでの救助 |
上級 | 要素技術は初級、中級と同一ですが、状況がより困難であったり装備を限定する等、相当な応用力が求められる内容となります。 レスキュー上級については検定試験によって取得すること以外にも、上級レスキュー技術コースの受講で取得することも可能です。 |